杉山ジャム工房について

杉山ジャム工房 杉山亜紀

千葉の兼業農家に生まれる。
祖父母や両親は『食』を大切にする人たちで、
畑で育てた野菜や果物でつくる、さまざまな料理や保存食品を毎日の食事で楽しみます。
作って食べて楽しむ暮らしで育ったわたしは、自然に食関係の道に進みました。

栄養士。
フランス、イタリア料理と西洋菓子を専門に学ぶ。
都内のフランス料理店、洋菓子店での仕事を経て、
2003年、杉山ジャム工房をオープン

 

千葉県市原市 杉山ジャム工房

こどものころ台所には、いつも母の手作りジャムがありました。
パンやヨーグルトには必ず母の手作りジャムをたっぷりつけて食べていました。
ジャムは、定番の苺ジャム、いちじくジャム、柑橘類のマーマレードなどなど

千葉県市原市 杉山ジャム工房

当時は珍しかったブルーベリージャムもありました。
私が生まれる前の昭和40年代、まだ日本ではほとんど栽培されていなかったブルーベリーの苗を両親が手に入れ、大切に育てて数年後には収穫もできるようになりました。
そのころ、ブルーベリーは誰も知らない果物でしたので、
どうして珍しいブルーベリーを育てようと思ったのか母に聞いたところ
映画、サウンドオブミュージックで
「(トラップ大佐) ブルーベリーの時期には少し早い。
(子どもたち)  ストロベリーだった!冷え込みでブルーになってた・・・。」
という会話の場面を見てどんな味なのか知りたかったという、音大ピアノ科卒の母。
音楽がお仕事なのに、名作サウンドオブミュージックを見た感想が
ブルーベリーって何?食べてみたい!
あぁ、この食いしん坊な所は、まさしく私の母。
わたしは衣食住のうち、食に重心が偏れるだけ偏っております!

 

寮に住んでいた学生時代
朝食時、食いしん坊の友人たちに母のジャムを絶賛される日々。
どこの店を探しても、母の作るような美味しいジャムは見つからなくて
ジャムは手作りに限るのだなと思ったのです。
その頃から、ジャムは美味しく食べるだけでなく、研究するのが趣味になりました。
幸いな事に、まわりは食のプロフェッショナルしかいない環境。
東農大で、当時珍しい果物の情報を得ては種や苗木を入手し、自宅に持ち帰って畑に植え(その後の管理は親まかせ・・・)
大学や料理学校、フランス料理や菓子の現場で様々な食の専門家に
食べてもらったり、意見を聞いたり、絶賛されたり、更に研究を重ねて文献を調べたり・・・。
いつの間にかジャムはわたしのライフワークになっていました。

生まれ育った千葉県市原市は、果物の豊富な土地です。
寒い地方で育つ果物の栽培南限と
暖かい地方で育つ果物の栽培北限がちょうど重なる場所の市原市
ジャム屋をするには最高の環境なのです

春から夏にかけては
いちご(露地栽培いちごの旬は春です!)・梅・ブルーベリー・ブラックベリー・桃・梨・ルバーブ・その他のベリー類など

秋から冬にかけては
いちじく・りんご・栗・生姜・さつまいも・キウイフルーツ・柚子、レモン、夏みかん、はっさく等の柑橘類などが収穫できます。

『うわぁ、美味しい!! こんな美味しいジャムは人生で初めて!!』
という声を励みに、今日もせっせとジャムづくり。

あと、お菓子もいろいろ作ります。

杉山ジャム工房 杉山亜紀

市原市 杉山ジャム工房  杉山亜紀