カヌレ
今年に入り、突然焼けなくなったカヌレ。
もう泣きそうだった。誰か助けて〜と心で叫んでいた。
いろいろ考えていたのだけど、原因が全く分からない。
カヌレは難しい菓子なのですが、私はカヌレ焼くのが好きで得意だったんだ。
だけどこのところ、凹みつづけておりまする。
20年近く焼き続けてきて、こんなの初めて。
もう泣きそう。泣かないけど!
味は美味しいんだけど、もっと安定させたい。あまりに不安定すぎる。
家族が呆れて、もういい加減にすれば?というくらい、頭の中はカヌレカヌレカヌレcannelé 。
そして、脳みそから煙が出そうになっている時、この現象は小麦粉の新しい袋を開けて使い始めてからではないか??と思い当たった。
もしや、もしや!と調べているうちに、地球温暖化の影響で小麦のタンパク質量が変わってきているという情報があった。
まじか。そこか。製粉会社さーん、そんなの聞いてないよぅ。
異常気象が農業に影響してるのは、農業者として実感しているんだけど、小麦のタンパク質含量まで影響がでているなんて。もしも、もしも本当だとしたら、とんでもないことだと思う。
SDGs。持続可能な開発目標。
もうこれ以上開発とかしてていいんか??
子供たちの未来に住みやすい環境を残す事が何より大切なのではないか。台風で被災して以来、地球温暖化や環境のことがとても気になるようになった。(別の言い方にするとトラウマか。)
カヌレ。ただのカヌレ。
だけどお菓子の材料は世界と繋がっている。
わたしに何が出来るのか。子供たちに何が残せるのか。
カヌレは少し原因らしきものが見えてきた。
今、手持ちの小麦粉は6種類。どうしようか。
ただタンパク、灰分の数字を合わせるだけで解決するのだろうか。
カヌレ、安定させたい。
でないと何にも手につかない!(というのはだいぶ大袈裟)。